次郎作こと、布施田泰之です。
福井の就職先を1か月で辞め、福井でニート・フリーターを堪能した後、全財産7万円を握りしめて上京してきた友達の実話です。
面白いので、よければ第一話から読んでみてください。
第一話「辞めます」
テラスハウスに憧れていた僕は、念願のルームシェア生活が始まった。
僕が入居した時、すでに8人の住人が住んでいた。
ちなみにこのシェアハウスはMAX20人入れる。
一軒家をリフォームして、個室を20部屋作ったのである。
こんな感じだ。
共用スペースは風呂、キッチン、トイレがあり、リビングはない。
シェアハウス内を見学し終えた僕は、住人と遭遇するため、わざとウロウロしていた。
最初に出会ったのは、住民代表である。
住民代表とは??
この物件で一番偉い人は、管理人である。
住民代表は、物件に異変があったら管理人に伝えたり、みんなから共用費を集めトイレットペーパーなどの消耗品、その他生活に必要な物を買
いに行くなど管理人の補佐的役割を果たしている。
その分、家賃も割引される。
それが住民代表!
つまり、この物件のNo.2である。
なかなかのイケメンだった。
住民代表にふさわしいと思った。
彼は茨城から数ヶ月前に上京しており、茨城に飽き、1度都会を味わいたくて、東京へ来たらしい。
福井に飽きて、上京してきた僕とそっくりだ。
僕たちはすぐに意気投合し、1時間ほどお互いのヒストリーを語り合った。
さて、部屋に戻るとするか。
「こんにちわー」
可愛いらしい声が後ろから聞こえてきた。
僕は足を止め、振り返った。
2人目の住人のようだ。