【研修医日記】激務は、容易に人を社会から孤立させるよ

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こんにちは、次郎作こと布施田泰之です。

 

僕は、今年の春、東京医科歯科大学を卒業して、研修医として働き始めました。

長かった学生時代に別れを告げ、ついに社会人の仲間入りしたのです。

 

取り巻く環境は激変し、求められる知識は増え、

担うべき責任ができました。

 

新しい環境に必死に慣れようとし、

足りない知識を補うため必死に勉強し、

責任を全うする能力と度胸を身に付けていきました。

 

しかし、

今年の4月から働き始めて社会に出たはずなのに、

どんどんと社会から孤立しているのを感じています。

 

 

 

 

最初にその異変に気付いたのは、4月15日の朝でした。

 

いつものように、チームで朝回診を回っていると、

目に入ってきたのは「患者さんが見ていたテレビのニュース」でした。

そのニュースでは、震度7も記録した熊本地震が取り扱われていました。

 

 

その時僕は、とてつもない恐怖に襲われました。

 

 

規模の大きな地震が起きて被害に遭った多くの人が苦しんでいることや、

その人たちが地震に遭って感じたであろう恐怖に思いを馳せたから、

では、ありません。

 

 

日本を揺るがすような大規模な地震を全く知らず、

朝回診中の患者さんの見ていたニュースで初めて知ったという自らの無知・社会への関心の欠如に、

言いようもない恐怖を覚えたのでした。

 

似たようなことが次々に起きました。

それは、

オバマ大統領が、アメリカの現役の大統領として初めて原爆の被災地を訪れた時、

イギリスが国民投票の末、EU離脱を決めた時、

そして、

目前に参議院選挙が近づいていると知った時です。

 

そんな社会での出来事がまるでどこか別の惑星での出来事に感じられるくらい、

病院での研修医としての生活は多忙を極め、社会の動きとは独立して目の前の患者さんは変化していきました。

病院で働けば働くほど自分の無知を思い知らされ、

休日返上で勉強する日々でした。

病院内で働く研修医としては、その勉強は目に見えて効果が出ました。

勉強した成果がすぐ役に立つ勉強は楽しくて、やっていてもそこまで苦ではありませんでした。

 

病院で過ごす時間は増え、医療に捧げる時間が増えていました。

しかし、ここまではいいと思います。

 

 

 

それが、

病院での研修医としての価値が、自分の価値のように感じられ、

仕事に役立つ時間の使い方こそ、有益な時間の使い方のように錯覚してきた時、

ついに、これはヤバイぞ、と思いました。

 

仕事・医療への熱が、ほぼイコールで視野狭窄につながっていたのでした。

僕が医学生のころ、

そうならないためにいろんなことに興味関心を持って頑張っていたはずなのにです笑

 

学生時代の

異文化の国への留学、

未踏の地への旅、

他分野の読書や、

開かれた人間関係も、

それらは全部、視野を広く持ち、教養深く、偏りのない人間になりたい、といった思いがあってのことでした。

 

 

 

 

正直、こんな記事を書いている今も、

社会人1年目は何も考えず目の前の仕事に打ち込むべき、なのか、

いつ何時でも広い興味関心を持ち時間を費やすべき、なのか、

答えは出ずにいます。

 

 

 

でも、社会人3か月目の僕が、

こういった葛藤を抱えて仕事をしているということを記事にして吐露する行為には、

意味があると思い、長文をしたためました。

 

 

 

社会人なりたてのみんなはどうしてるんだろう・・・

 

 

あ・・・、

そもそもちゃんともっと休みあるのか・・・・・・笑

 

 

 

 

 

研修医3か月目、激務にもまれながらも手さぐりで頑張ってます!笑

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とりあえずの処方箋として、

休みの日の1-2時間を使って、溜まった新聞に目を通すようにしてます。

マジメか!笑

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