次郎作です。
今や、TED動画の存在を知らない人はいないでしょう。
世界の英知に触れられるプレゼンテーションが、気軽に無料で聴けるのですから、有名にならない方がおかしいです。
そして、現在「おすすめTED動画」を紹介するサイトやブログは溢れていますが、
どこを探しても「医療者向けのおすすめTED動画」を紹介している情報は見つけられませんでした。
なので、英語学習のため1年半ほどTED動画を見続けた医学生の僕が、
医療者向けのおすすめTED動画をランキング形式で紹介したいと思います。
1位 「A doctor’s touch」Abraham Verghese
(日本語字幕が出るように設定してあります)
検査結果や画像所見偏重の医療に警鐘を鳴らし、丁寧に患者と向き合い問診や診察を行う意義を説いていきます。
「問診や身体所見をとるという医師と患者のコミュニケーションは、一種の儀式かもしれません。
それは、”私はいつもここにいて 最後まで見届けます 決して見捨てません 最後まで一緒です”というメッセージを伝えるための」
個人的な経験、これまでの問診の歴史、流れるようなプレゼンの運びです。
一見の価値はあると思います。ぜひ一度ご覧ください。
2位 「Is the obesity crisis hiding a bigger problem?」Peter Attia
「太った糖尿病患者の足を切断する決断をした時、その患者に少し軽蔑の念を抱いてしまった」
と告白するところからプレゼンは始まります。
研究をしていた時には「何事も疑い 憶測を許さず 科学的に突き詰める」と徹底していたのに、
糖尿病患者に対しては、原因も特に調べぬまま「もっと節制していればこんなことにならなかったのに」と思ってしまったというのです。
そんな彼も、のちに原因不明のメタボリックシンドロームを経験したことを機に、インスリン抵抗性についての研究に身を捧げるようになります。
そして、プレゼンの最後は、「あの時軽蔑してしまった患者に許してもらいたい」と涙ながらに訴えます。
プレゼンターの人柄が表れるようなプレゼンです。
ぜひ一度見てみてください。
3位 「The wireless future of medicine」Eric Topol
このプレゼンは、1位や2位のプレゼンと異なり、個人的な経験や感動はないですが、
現在の最先端の医療がどこまで進んでいるかを俯瞰するのには、とてもいい動画だと思います。
しかし、どんなに技術が進歩しても僕たちが生きているうちに医療者の仕事の全てがコンピューターに取ってかわられることはないでしょう。
何が技術によって省略されたり利便化されるべきことで、何が医療者が行わなければならないことなのか、
自分の中で考えておくとよいかもしれません。
以上、医療者が見るべきTED動画おすすめ3選、でした。
次郎作
にほんブログ村
↑今何位でしょう?