どうも、次郎作こと布施田泰之です。
最近、自分の画像診断能力が患者の予後に左右することがあって(1年目から当直している研修医からすると当たり前なんでしょうが)、
その時は上手く読影出来たので事なきを得たのですが、
改めて研修医といえども医師と言う立場の責任の重さを思い知りました。
そんな一例を経験して、真面目な僕は今週末を画像診断の勉強に捧げたわけです笑
最近読んだ画像診断の参考書はこちらの3つ。
まず、僕が一番読んでよかったと思ったのはコチラ
”胸部X線・CTの読み方 やさしくやさしく教えます!”
有名病院、亀田総合病院の呼吸器内科の先生が、
胸部X線・CTの読み方を優しく教えてくれます。
読むまでの僕もそうだったんですが、
胸部X線の読み方とか学生時代に何回か聞いた気はするけど忘れたし、
「CPAとCTRみて、あとテキトーに胸膜肥厚とか肺野の透過性みとこ」
くらいしか考えず胸部X線読んでいると思います。(え、おれだけ?笑)
鑑別診断を挙げる時もそうですが、
医者として一番やってはいけないことは「見逃し」です。
画像診断で見逃しをなくすために一番有効なのが「自分の読影ルーティーンを作る」ことです。
そして、こういうルーティーンは「専門家が考えに考えて辿りついたルーティーン」を真似するに限ります笑
ということで、胸部X線を見る時のルーティーン(血管陰影もどの影がどの血管か意識してみてますか?)
胸部CTでの縦隔条件を見る時のルーティーン(そもそも、ちゃんと縦隔条件も評価してますか?)
そして、胸部CTの肺野の異常の詳しい評価や鑑別などが、読むことで教えてもらえます。
今はこの参考書のコピーを持ち歩いて、読影ルーティーンをパクることや、しっかり肺の区分(S1とかS1aとか)も意識して胸部CTを見るようにしています。
この参考書は、研修医が始まってすぐ4,5月に読んでおけばよかったなと感じた参考書でした。
そうすれば、それ以降の胸部X線・CTが全部読影の練習になって、今頃完璧なルーティーンをマスター出来ていただろうからです。
やっぱり、よく触れるものこそ早めに勉強するに限りますね。
次はこちら
”画像診断に絶対強くなる ワンポイントレッスン”
こちらは日本赤十字社医療センターの放射線科が勢力をあげてレジデントノートに寄稿していた人気シリーズの書籍版です。
頭部・胸部・腹部の第3部に分けて説明していて、
大事なことを研修医・若手放射線科医・指導医の3人の会話形式で分かりやすく伝えてくる、
かなり読んでいてためになる参考書でした。
「pseudo-SAHがいったい何者なのか」とか、
「肺区域を覚えるための肺区域体操」とか、
「腎盂腎炎って造影CTで分かるんだ」とか、
色々読んでいて面白かったです。
正直に言います、
このシリーズの第2段はそこまで読まなくてもいいと思います笑 ↓これ笑
”画像診断に絶対強くなる ワンポイントレッスン2”
デキレジの第2弾を読んだ時と同じ感想です。
「あぁ、人気だったから第2弾書いたっぽいけど、大事なことは全部1冊目で伝えちゃってたんだなぁ」です笑
ネタが切れてきたのか、
縦隔の読み方を3回に分けてチョー詳しく書いたり、
PETの読み方を書いたり、
かなりマイナーどころを攻めずにはいられなくなっています。
(もちろん、勉強にはなりましたけどね!!)
あと、分かりやすそうだったのでこれ↓も買ってみましたが
若干、「医学生向けだったかな?」感が否めない内容になっています。
まぁせっかくなので、今後辞書的に参考にしてみようと思います!!
感想は以上です。
そういえば、今月の参考書代が現時点で、6万5千円を超えました笑
月18~19万の手取りだとすると、
ホンゲル係数(本の出費が収入に占める割合)が35%超える!!!笑
ホンゲル係数は25%を超えたあたりから、「インテリ貴族」と呼ばれるので(テキトー笑)、
そろそろ僕もれっきとした「インテリ眼鏡」になってきたかなと思います。
よくわからない締めになりましたが、僕は今日も己の知的好奇心に従って生きてます!笑
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