研修医が神経内科専門医のバイブル「神経内科ハンドブック 第5版」を使った感想

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東京医科歯科大学研修医1年目の次郎作こと布施田泰之です。

前クールの2ヶ月間、神経内科という科を回っていました。

東京医科歯科大学の神経内科は「変性疾患」を得意としているため、他の大学の神経内科とは少し趣きの違った患者さんたちが集まってきます。

(多くの大学は症例数の圧倒的に多い「脳卒中」を主に扱うらしい)

 

なぞの「小脳失調症状」「下腿潰瘍+末梢神経障害」「アミロイドーシス?」「左上肢の筋力低下」など、

まったくよくわからないけど「神経」がからんでいそうな診断難渋症例がたくさん入院してきました。

 

そういった場合、多くの疾患が鑑別に挙がってくるんですが、

「神経内科的疾患を気軽に調べられて、内容もしっかりしている教科書」

ていうものが意外と研修医の持っている参考書や教科書にはないことに気づきます。

 

そんなときに、チョー役にたったのがこちら↓

神経内科ハンドブック 第5版: 鑑別診断と治療

知る人ぞ知る、名著。

神経内科専門医なら知らない人はいない、大作。

「神経内科ハンドブック」です!!

 

1万5千円と高いですが、めちゃ役に立ちました!!!

しかも、今年の9月に1年半ぶりに改訂され第5版が発売したばっかり!!

ちゃんとある程度最新の情報がのってます!!

多発性硬化症の再発予防として2015年の9月に承認された「コパキソン」とか!

僕がまわったときにはすでに普通に使われていた薬剤でした。

 

神経内科を回っているときに耳にした神経内科疾患はすべてこれで調べて一読するようにしていました。

これと「今日の臨床サポート」(最新の情報でわかりやすいが有名な疾患しか載っていない)あたりを読むようにしていれば、かなり効率よくその疾患について知識を深めることができました。

 

現在は、膠原病内科を回っているんですが、

筋炎による「筋力低下」を疑われて入院してきたけれど、あまり筋炎らしくない症例に対して、

この参考書の「筋力低下・筋萎縮」の項を参考に、鑑別疾患を挙げてカルテを書いてます。

 

上の先生も神経内科の疾患はさっぱりの先生もいるので、かなり重宝されます。

まぁ、いずれ神経内科にコンサルトかけるんですけどね!笑

 

では、研修医でもなみなみならぬ知的好奇心を持つ方や、神経内科の専門医になることを考えている方にはチョーおすすめです!!

 

 

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