どうも、次郎作こと布施田泰之です。
今回の記事では6,7月と2か月間救急科を回りながら勉強して、
一番勉強になった参考書をご紹介します。
この本です!
救急科を回っている2か月間で、10冊の参考書を読み5冊ほどの教科書を参照しながら勉強してきましたが、
この参考書が1番勉強になりました!!!
全く何も分からない人が通読する1冊目の本としては少し詳しいけれど、
経験した症例に対応する項目を逐一読んでいく勉強法や、
ある程度鑑別診断も治療方針も頭に浮かぶようになってから読む参考書としては、
ピカイチです。
数年後に、救急を回る研修医が読む参考書としてスタンダードになっていると確信しています。
amazonでも、20件のレビューで評価
星★4.8
で、絶賛されてるのを先ほど確認して、自分は間違っていなかったと嬉しくなりました笑
膨大なエビデンスと経験が詰め込まれているにも関わらず、
分かりやすく、読みやすいです。
これは、著者の坂本先生が単に頭がいいだけというわけでなく、
文献をあたる不断の努力と、繰り返し行ってきた研修医向け勉強会に裏付けられた、
教える・伝えることの上手さからくる分かりやすさだと感じました。
形式や取り扱う内容は、救急外来の参考書として王道を行くものですが、
他の参考書とは違い、
今の救急の現場で欠かせない「血液ガス」を三種の神器として鑑別や治療の段階に取り入れて説明したり、
具体的な数字を積極的に盛り込んでイメージをつけやすくしたり、
章の最後に、症例を会話形式で診断していって復習を促したり、
かなり分かりやすく、ためになります。
特に確率の数字を文献からガンガン取り入れて説明してもらえるとかなり印象に残ります。
例えば、
「心血管性の失神は予後が悪いので、見逃さないように心電図は必ず施行しましょう」と書かれるよりも、
「心血管性失神を見逃すと1年後の死亡率は18~33%です」
と論文の数値を出される方がインパクトありますし、
「致死的となりうる心血管性失神は失神の20%ほど含まれていると言われています」
と書かれると、失神を診たら絶対心血管性失神を否定しよう、と心に刻むことになります。
実際僕もこの本を読むまでは、心血管性失神が危ないことは知っていたにも関わらず救急の現場で頭に浮かんでこなくて、上の先生に言われるまで失神の患者さんに心電図をしておかないということがありました。
この本を、
知らなかった知識に線を引きながら通読し、
経験した症例の項目を読み直し、
たまに線を引いておいた部分を読み直して「そうだった!」と思い出す、
という読み方をしたんですが、
この勉強をした後は、ちゃんと鑑別や見逃すと怖い疾患の否定、陥りやすいピットホールを意識して頭を使いながら救急車の対応が出来るようになったと感じました。
僕は救急を回っている最後の2,3週間で読み込みましたが、
2か月間通じて読み込んでもよかったなぁと思います。
そして、この「救急外来 ただいま診療中」の筆者である、
”坂本 壮” 先生が主催する勉強会にも行ってきましたよ!!!
サインまでもらってきました笑
ちゃんと参考書を全部読んでからサインもらいにに行きましたよ
勉強会の内容もとても面白かったですが、
坂本先生が2時間しゃべり倒す情報満載の勉強会なので、
資料をちゃんと復習するか、一度参考書を読んでから行くという風にしないと、
参加しても定着するものは少ないだろうなと感じました。
次回は、2016年8月13日の土曜日に13:00~20:00 7時間という超ボリュームでお送りするようです笑
リンクを貼っておくので興味ある人は参加してみてください!
坂本壮先生の教育にかける”熱”が伝わってくると思います。
↓以下リンク
”研修医勉強会2016 vol5-8 「研修医必須項目ver.4」”
僕も参加予定なので、是非会場でお会いしましょう笑
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