こんばんは、次郎作こと布施田泰之です。
結局GWでは3日分休めた上に、仕事の日も病院が休日運行だったため、かなり自分の時間をとれました。
そこで、その暇な時間を使って「6冊の参考書」を読破しました。
ネット上の評判を読んだり実際本屋で立ち読みしたりして選んだため、面白くてためになる参考書ばかりでしたが、
僕みたいなネット上の情報で参考書を選ぶ研修医のみなさんの一助になればと思い、
敢えて「ランキング形式」で参考書を紹介したいと思います!!!
当たり前ですが、独断と偏見で満ち溢れたランキングなので参考程度に読んでみてください。
あと、意外と気にしない人が多いですが、
この記事は、
まだ働き始めて1か月の僕が「とても興味深いなぁ。きっと役に立つだろうなぁ。読みやすいなぁ」というかなり漠然とした感覚に従って付けたランキングになります。
本来であれば、こういったランキングは、
研修医生活2年間を終えた人が、
「どの参考書が、働き始めた時に読んだことによってその後に最も好影響を与えたか」という観点で選ばれるべきです。
将来そういった記事も書く予定ですが、
現時点では書けないので今回の記事では、
読んだ直後の感想、つまり「いかに得るものが多くそれが役に立ちそうだったか、読みやすさはどうか、ちょうどいい研修医レベルか」などの観点でランキングつけします!!!
まずは、読んだ順に読んだ6冊の参考書をご紹介します。
では、さっそくこの6冊の参考書をランキング形式で紹介していきたいと思います!!!
堂々の第一位はこちら!!!
「内科レジデントの鉄則」
ちなみに、圧倒的1位でした笑
もちろん扱ってるジャンルが「レジデントに役に立ちそうな知識 全部」なので、
役立ちランキングでは上位にきちゃいますよね笑
内容は、
Ⅰ. 当直で病棟から呼ばれたら
Ⅱ. 内科的緊急入院で呼ばれたら
Ⅲ. 病棟で困ったら
という大きな3つの枠で構成されています。
扱われてる内容も、デキルレジデントがギリ知ってること、くらいの詳しさでちょうどよかったです。
また、かなり読みやすさ・レイアウトにもこだわりを感じて、
「いかに分かりやすく人に伝えるか」をかなり意識してる人が書いたんだなぁ、ということをひしひしと感じました。
「研修医始まって勉強しなきゃと思っているけど、いったい何を勉強しよう・・・」
っていう人にはかなりおすすめです!!
第二位はこれ!!!
「輸液を学ぶ人のために」
「研修医は輸液でも勉強しとけってよく言われるけど、本当に輸液チンプンカンプンなんだよね」、
っていう人にオススメです。
2,30年前に書かれた本なのにも関わらず、根強い人気を誇る参考書です。
看護学校を卒業したての女の子、看護師長さんみたいな人、輸液の専門家、
の3人の会話形式で書かれていて、とても読みやすいです。
元々、看護師にも分かる輸液の本、というコンセプトで書かれてるようで、
輸液の本質を分かりやすく語り掛けてくれます。
何十年も輸液の参考書として売れ続けているようで、
やっぱり物事の本質は数十年たっても変わらないんだな、と思いました笑
こちらの記事もどうぞ↓
「輸液を学ぶ人のために」おすすめの参考書を研修医が読んだ感想
第三位はこれ!!!
「絶対わかる抗菌薬 はじめの一歩」
メチャクチャ分かりやすいです。メチャクチャ読みやすいです。しっかり必要最低限の知識が詰まってます。
正直、このランキングの上から3つは、甲乙つけがたいレベルでよかったです。
詳しくはこの記事↓で書いていますが、
「絶対わかる抗菌薬 はじめの一歩」オススメ参考書を研修医が読んだ感想
筆者の頭の良さが伝わってくるくらい分かりやすい参考書でした。
「抗菌薬勉強したいけど、まだ1冊も参考書読んだことない」という人にオススメで、抗菌薬のはじめの1冊に最適だなと思いました。
第四位!!!
「3秒で心電図を読む本」
心電図への漠然とした怖れのようなものから解き放ってくれる参考書です。
「正常の心電図を自信を持って正常と言う」ことが出来るようになります。
心電図を読む時の、実際の頭の動きと目線の動きを明記してくれているため、それをトレースすることで「異常っぽい」にも鋭敏に反応できるようになりました。
ただ、「異常の場合は、異常を察知し専門家に知らせること」までを目標に書かれているため、
異常所見の細かい知識はかなり省かれています。
「研修医始まって心電図くらい読めるようになりたいけど、心電図ってよくわからないし怖いんだよなぁ」という人にオススメです!!
こちらの記事もどうぞ↓
第五位はこれ!!
「シチュエーションで学ぶ 輸液レッスン」
輸液の参考書として2冊目に読んだ参考書です。
最初の1ページで、会話形式で問題点が提示され、それにこたえる形で解説や必要知識が書かれています。
読みやすさにかなり重きを置いてくれてるので、難なく読めます。
上位4冊があまりによかったため5位というランキングに甘んじてますが、
個人的にはとても分かりやすい参考書だと思いました。
第6位!!
「診断に自信がつく検査値の読み方教えます」
「そのくらい知ってるよ!」
「それは詳しすぎるよ!」
という心の声が読んでいてこだましました笑
個人的には「検査値の、元々の意味から臨床的な意味を解説する」ような参考書を探していたんですが、
この参考書はその期待には応えてくれませんでした。
以上、ゴールデンウィークで読んだ研修医向け参考書6冊のランキングでした!!!
いかがだったでしょうか。
出来るだけ読んでみてどういった人にオススメか、について言及するようにしました。
当てはまる人は読んでみるといいと思います!!
さて、明日からまた忙しい日々が待ってると思いますが、
このゴールデンウィークで学んだことを生かして、
より「患者さんのためになる」研修医を目指していきたいと思います。
勉強して自分の知識を深めるのも、
手技を磨いて上達するのも、
病棟業務を効率よく済ませるのも、
全部最終的には「患者さんのため」になるべきですよね。
僕は、どこか「医師としての自分の価値を高めること」を目指してしまって、
少しだけ最終目標がずれてしまう時があります。
しかし、
「病気があって医学が生まれ」「病人のために医療がある」
その逆はありえない。
ということを胸に刻んで、知識を深め手技を磨く研修医になろうと思います。
自分の知識を活かすために患者がいて、
自分の技術を磨くために患者さんがいる、わけないですよね笑
では、明日からも頑張ってきます!
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