こんにちは、次郎作こと布施田泰之です。
先日、驚くべき見出しのニュースが僕の目に入ってきました。
“「死にたくなければ女医を選べ」日本人の論文が米で大反響”
ヤフーニュースのトップのほうに出てきました。
(またまた、こんな過激な見出しつけて。最近のネットニュースは全部題名に内容が負けてんだよなぁ・・)
そんなことを思いながら、内容を読んでみると、
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ふむふむ、とても興味深い!!!
しかも、かなりしっかりした論文だな!!!
結論だけ書くと、
「女医の方が診る方が、男性の医師が診るより死亡率も再入院率も低い」
ことを統計学的に示した論文でした。
上のニュースの根拠となった論文は、
JAMAに掲載された論文で、(無料で全文読めます)
First Authorが、なんと日本人の津川友介という人です!!
この論文を読んでみたので詳しく解説する知的な記事でも書こうと思ったんですが、
僕より圧倒的に分かりやすく書いてくれている記事が多数見つかったので、
ここでは、その記事を紹介するのみにしようと思います笑
まずは、著者自らが書いたブログの記事です↓笑
“女性医師の方が、男性医師よりも患者の死亡率・再入院率が低いことが明らかに”
次に、その論文を読んだ人が詳しく論文の内容に触れながら解説した記事です。
“女性医師vs男性医師?「死にたくなければ女医を選べ」は本当なのか”
↑さすがにこの2つの記事の質以上にこの論文を解説する力は、今の僕にはないのでやめておきます。
この論文では、
女性医師が男性医師より患者の死亡率・再入院率を下げる、
ということは示されたのですが、
それがなぜか?
については全く示せていない論文となっています。
その理由として想定されているのは、
女性医師の方が、
・ガイドラインに沿った治療方針を打ち出す
・予防治療に積極的
・患者中心のコミュニケーションをする
・スタンダード化されたテストを施行するのが得意
・患者に心理社会的カウンセリングを提供する
といったことで、上記のことは女性医師の方が実践できていることが他の複数の研究から示されています。
この研究の意義は、女性医師がいい、という短絡的なものではなくて、
女性医師の方がなぜ死亡率を下げるのかの理由を解明することで、
それを男性にも適応して全体としての死亡率・再入院率を下げることが出来る可能性を秘めている、というところにあります。
かなり興味深い論文でした。
最近、研修医1年目で僕よりはるかに論文やreviewを使いこなす同期を見て、
感化されてドンドン論文を読みこんでいこうと考えています。
実際、大学病院の専門医の人たちに負けたくない、と思うと論文くらい読みこなせないとかないません。
英語はかなり苦手なんですが、
まずはUpToDateや論文をサラサラ読めるところ目指そうと思います。
ちなみに、上の論文の第一著者の、津川友介という人のブログも見つけたんですが、チョー面白いです!笑
将来はこういう記事も書きたいんだよなぁ・・・笑
どうやら、ハーバード大学で公衆衛生を学び、医療政策学のPh.Dまで取得した方のようです。
↓女医に負けないように、頑張ります!笑