お久しぶりです。
次郎作こと布施田泰之です。
忙しくてあまり更新出来てませんでしたが、僕は元気です。
今日は、腰椎穿刺で患者さんを泣かせてしまったことをここで告白させてもらおうと思います。
神経内科を回り始めて1ヶ月ほどたったある日、
ある患者さんの「腰椎穿刺」を行わないといけないことになりました。
「腰椎穿刺」とは、背骨の骨と骨の間に針を刺して、脊髄を包み込んでいる髄液というものを採取する検査です。
神経内科的な疾患では、その髄液に異常が出ることが多く、かなりの頻度で「腰椎穿刺」を行うことになります。
「腰椎穿刺」は神経内科にいると週1回以上のペースでやることが出来、
もう1ヶ月神経内科を回った僕としては相当上手くなってきたのを感じていました。
しかし、今回の患者さんは、以前、
”神経内科専門医が5人かかってやっと成功した” というほどの腰椎穿刺の難渋症例でした。
そのこともあって、患者さんは検査をやる前から「腰椎穿刺」を嫌がり、
1度は拒否が激しく、検査の日を延期としていました。
そんな患者さんに、
ついに「腰椎穿刺」をする日がやってきました。
いつものように、必要なものを準備し、上級医を呼びます。
(東京医科歯科大学では研修医は1人で腰椎穿刺は施行できず、みてもらう必要があります。)
いざとなったら変わってもらえる心強い味方です笑
患者さんに体を丸めて膝を抱えて横になってもらう、独特の体位をとってもらい、
消毒、麻酔を終え、針を刺していきます。
1度目・・・、コツン。
針先が骨にあたったのを感じます。
基本的に、「腰椎穿刺」の難渋症例は、骨にあたって脊髄まで到達できないことが原因です。
静かに針を抜きます。
2度目・・・、コツン。
また骨にあたります。
静かに針を抜きます。
3度目・・・、あれ?
あれ?
この感覚・・・・・・・・・
たら~
髄液出てきた!!!
ほぼロスタイムなし!!!
「今、針入りましたからね。順調ですよ。」
患者さんを思いやる一言も忘れない!!!
少し悦に入って喜んでいると、
「なみだ、出てきたよ・・・」
患者さんがそう言いました。
え?
え?
え?
僕は何がなんだか分からず、上級医と顔を見合わせて、焦って言いました。
「え、痛かったですか!? すいません」
患者さんは少し間をあけて言いました。
「ちげぇよ、
嬉しいんだよ。
治療始めて、久しぶりに自分で便を出せるようになるしさ、
検査はすっと終わるしさ、
いいことづくめだよ。
先生、ありがとな。嬉しくて涙出てきちまった。」
・・・!!!
焦った!!!笑
うれし涙だったのか!!!笑
日本広しと言えども、「腰椎穿刺」が上手すぎて患者を泣かせた研修医は僕くらいでしょう笑
正直言うと、腰椎穿刺は少し相性なところがあるので、多分これも偶然です笑
まぁ偶然でも「うれし泣き」してもらえたことには変わりなくて、
とても幸せな気分になりました笑
なんか嬉し誇らしかったので記事にしました笑
なんか最近、医療系ほっこりネタが多いですね笑
さ~て、一年前を振り返るコーナー!!
国試3か月前の2015/11/19に僕は何をしてるでしょうか??
答え:沖縄に旅行し、帰りの飛行機に乗りそびれて、1泊余分に沖縄を堪能していた
でした!笑
最近、好奇心に身を任せて勉強していたら、大学病院の内科で身が持たないことが分かりました笑
勉強しても勉強しても知らないことばかりで、
文献を調べれば調べるほど、
この分野(医学)に人生を捧げてきた人たちの叡智の結晶に触れ、心震えます笑
では、研修医8か月目に突入しても変わらず土日返上で勉強するぼくを↓クリックで応援してください!笑