こんばんは、次郎作こと布施田泰之です。
今週から新しい科に変わり、
しかも医科歯科でも一番忙しい内科として名高い科にかわったのでビビッていたんですが、
奇跡的にチョー患者さんが少ない時期のようで、いつも7~8時には帰れてます。
おかげで、自分に課していた科の入院患者全員把握も5日目に完了しました笑
神経内科は1ヶ月近くかかったのに笑
今週の月曜日から新しい科での業務が始まり、
通常であれば科の入れ替わりのこの一週間が一番大変なのですが、
チョー優秀な学生2人に恵まれてスムーズに科を移ることが出来ました笑
てか、優秀な学生ってこんなにデキるんですね笑
衝撃受けてます笑
しかも、こんなに真面目に病棟に顔を出して患者に話を聞きにいくんですね笑
病棟実習はいかに必要最小限のdutyを短時間で終わらせ、大学を離れるかを競うものだと思ってました笑
今ついている学生くらい真面目に実習してたら、確かに得るものは多いですね笑
僕は、今の時代は学生とか研修医でも頑張れば頑張るほどちゃんと認められる時代だと思います。
それは、昔は年功序列だった、とかそういうレベルの話をしているわけではありません。
理由は、今がEBM(Evidence based Medicine)や診療・治療ガイドラインを良しとしている時代だからです。
EBMとは、簡単に言うと、
世界でみんながやってきてデータが蓄積されている根拠ある治療法を選択しましょう、っていう現在の医療の方針のことです。
そして、ガイドラインとは、
疾患や病態ごとに各学会が示した、診療や治療の基本的な考え方のことで、
このガイドライン自体も世界中の論文をかき集めて根拠のあるものが選ばれています。
このガイドラインに沿わない医療を提供していて、患者に不利益を与えると、最悪訴えられたら負ける、ということもあり得ます。
EBMやガイドラインの良さは、どんな医者でも必要な文献にあたれば、世界最高峰の治療が施せることです。
この普及により、全体としてどんどんと質の高い医療が提供できるようになってきています。
しかしながら、
逆に言えば、今の時代の医療では、
文献を探す力、文献を読む力、データを正確に解釈する力、そしてそれを統合して目の前の患者を論じる力が、ほぼイコールで医者(内科医)の能力になるわけです。
昔から大切にされてた個々の医者の経験知というものが、
EBM(世界中から集積した経験)という、より巨大な経験知の前にひれ伏す時代になってしまいました。
つまり、何が言いたいかと言うと、
優秀な学生は、臨床経験皆無でも優秀になり得るんです!!笑
病棟業務もなく、担当患者も少なく、患者の話を聞く時間も文献を調べる時間も文献を読む時間も大量にあるので、
優秀な学生は往々にして僕たち研修医よりも患者を把握し、病態を考察してくれています。
僕たち研修医のかわりに、毎日カルテを書いて、カンファでの患者のプレゼンもこなします。
優秀すぎる!!!笑
優秀でマジメな学生が下につくだけで、日々の業務が1~2時間早く終わります笑
入院の患者の病歴聴取や身体所見をあらかた取っておいてもらって、ワードでまとめておいてもらったり、
よく分からない病態については調べてきてもらいます。
時にチョー鋭い質問を受けて、ハッと気付かされることも多々あります。
この1ヶ月、ホントに衝撃受けました笑
そういえば研修医と学生との間には、特に大した違いはないんだった、ということを思い出しました笑
ただ漠然と年を重ねるだけでは、
知識は増えないし、経験も増えないし、偉くもならない、
ということを再確認しました。
学生さんに負けないよう、日々精進したいと思います。
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