呼吸器内科を回った研修医の僕が、購入した7冊のオススメ参考書の感想書くよ

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こんにちは、次郎作こと布施田泰之です。

現在呼吸器内科を回っていて、色々参考書を買って読んでいるんですが、

一つ分かったことがありました。

 

今人気の研修医向けの「呼吸器内科」の参考書を書いている先生方には、

「ブロガーが多い!」

 

やさしイイ胸部画像教室」「やさしイイ呼吸器教室」

レジデントのためのやさしイイ胸部画像教室[ベストティーチャーに教わる胸部X線の読み方考え方]

シリーズで有名な「長尾大志」先生

“やさしイイ呼吸器教室”

 

呼吸器の薬の考え方,使い方 ver.2

大量の文献考察が特徴の「倉原優」先生

“呼吸器内科医”

 

 

どちらも有名ブロガーです笑

特に倉原先生の「呼吸器内科医」は、地味な名前とは裏腹に、

暴力的なまでの大量文献紹介で、ただものではないことが伺えます笑

 

僕も3年目以降、自分の専門科についての知識をまとめたり、毎日論文読んでupしたりというブログを、このブログとは別に格式高いサイトを作って始めようかなという野望があるので笑、

いいお手本になります。

 

ということで、僕が購入して参考にしている参考書7冊を10段階評価でご紹介したいと思います。

 

 

“やさしイイ胸部画像教室”

・10段階評価

★★★★★★★★☆☆

・読破 〆

・感想

読みやすいし、分かりやすいし、ためになる。まさしくオススメ参考書です。

出来れば、画像診断を勉強してない1年目のうちに読んでおくと、その後の胸部X線・胸部CTの読影に差がつくと思います。正直、2年目でも明らかな肺野の浸潤影しかみれない人も多いです。

シルエットサインまでしっかり理解しておくと、本当にCTのS何領域に病変がありそうかまで推測することができ、1年目にドヤ顔することが出来るようになります笑

CTは読影能力にあまり差はつきませんが、胸部X線はつくようです。

オススメ度、星8つ!

 

“やさしイイ呼吸器教室”

・10段階評価

★★★★★★★★☆☆

・読破 〆

・感想

これも素晴らしい参考書でした。2週間前くらいに読んだんですが、1年目でこれを読みこんでたらそれだけで相当知識ついたな、とちょっと反省しました。

僕も2年目ということで、「心不全」とか「画像教室」とかいくつかの項目については(知ってるよ)と思う部分もありましたが、「咳の鑑別」「肺炎の抗菌薬治療」とか残りの項目についてはかなりためになりました。

特に、感染症が好きで色々抗菌薬については勉強してきたんですが、「肺炎の抗菌薬治療」の部分は相当分かりやすくて、知らない知識もあり、頭の中も整理でき、とてもよかったです。

おかげで、ABPC/SBTが効かない肺炎患者さんがいた時に上級医に「ABPC/SBTが効かない起炎菌って分かる?」という質問に「BLNARと緑膿菌ですかね」って即答できました笑

あと「MRSAは耐性菌である前に、ブドウ球菌である」には納得でした。みんな喀痰からMRSAが出ると、MRSA肺炎とか騒ぎだすけど、その前にブドウ球菌による肺炎をどれくらいみたことあるんだろうか・・・笑

 

“人工呼吸器に活かす! 呼吸生理がわかる、好きになる”

・10段階評価

★★★★★★★☆☆☆

・読破 〆

・感想

学生時代に少しだけかじったような呼吸生理を、

実臨床を踏まえて、分かりやすく解説してくれます。

酸素化不良ではどんなことが起こっているのか、病態を勉強出来て面白かったです。

呼吸生理を勉強した流れで、人工呼吸器の説明もしてくれるので、一通りの知識がつくようになってます。

オススメなんですが、今回高評価が多すぎるので星7つにしました。

 

“呼吸器診療 ここが「分かれ道」”

・10段階評価

★★★★★★★★☆☆

・読破 〆

・感想

この本もかなりいいです。今回の参考書の10段階評価だけみると星8つが連続していてかなり甘い評価みたいにみえますが、そんなことないですよ!

いままでたくさん参考書読んできましたが、呼吸器内科の研修医向け参考書には、愛や熱い思いが詰まっていてどれも面白いです。

この参考書も、実臨床で引っかかるポイントを細かく、時に最新の文献を踏まえて回答してくれます。

「実際、タバコってどれくらい寿命縮めるのか」とか、「救急搬送された患者さんにwheezes聴取。喘息発作?COPD急性増悪?」とか、勉強になる項目ばかりでした。

呼吸器内科に行かないとしても、呼吸器内科まわったタイミングくらいで是非読むといいと思います。

 

“呼吸器の薬の考え方、使い方”

・10段階評価

★★★★★★★☆☆☆

・読破 ×

・感想

呼吸器内科でよく使うであろう薬の使い方だけではなく、考え方から書いてくれています。

正直、「去痰薬」とか「咳止め」ってプラセボだと思ってたんですが、ちゃんとエビデンスあって選び方もあるんですね笑 知らずに使っていたので反省しました。

大量の文献を元に、筆者がどう考えて薬を使っているのかが分かって、かなり勉強になります。

読んでいてすごく面白いです。

 

“肺癌診療ガイドライン”

・10段階評価

★★★★★★☆☆☆☆

・読破 ×

・感想

肺癌患者さんへの治療方針が全く分かっていなかったので、このガイドラインを眺めながら勉強しています。

抗がん剤がどういった考え方の元選ばれているのかが、軽くは分かった気がします。

インターネットで閲覧できますが、印刷できないので購入してしまいました笑

 

“間質性肺疾患診療マニュアル”

・10段階評価

★★★★★☆☆☆☆☆

・読破 ×

・感想

実は、1年目の膠原病を回っている時に買った参考書です笑

間質性肺炎を詳しく勉強したいって時に勉強になります。

地味に、気になる部分だけ読んでいたら半分くらい読みました笑

 

 

 

 

以上、呼吸器内科回っている研修医からの参考書の感想でした!!!

ちょっと今時間があるのと、いい参考書が多かったので、呼吸器内科回っている途中ですが紹介させてもらいました。

 

ホントに今回紹介した参考書は名著ばっかりなので是非読んでみてください!!!

 

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