どうも、次郎作こと布施田泰之です。
研修医も2年目に突入し、早5か月目が過ぎようとしています。
1年目からたくさんの参考書を読んで自分なりに勉強してきました。
初期研修医が勉強すべきと言われている領域はいくつかあります。
例を挙げれば、
輸液、抗菌薬、心電図、レントゲン、救急・内科当直での症候学、エコーなどなど、
初期研修医向けの人気参考書はだいたいこのあたりを題材としたものが多いでしょうか。
1年間学んだ2年目の研修医の方は、
輸液はある程度分かるようになっていて、
抗菌薬もだいたい把握できているのではないでしょうか。
でもやはり、知れば知るほど、
レントゲン・心電図・エコーなどの、
昔からある、低侵襲(患者の負担が少ない)検査の有用性・奥深さは半端ないことに気
付かされます!!!
軽症~重症の入り混じった内科当直していると、本当に役に立つ検査なんだということが分かります。
しかし、基本的な検査でありながら、レントゲンも心電図も医者の中で知識や読影能力に天地ほどの差があることを思い知りました。
というわけで、僕は頑張って胸部X線の勉強をしてきています。
そんな中で読んだ、4冊の参考書たちのご紹介をしたいと思います。
“胸部X線・CTの読み方 やさしくやさしく教えます”
・10段階評価
★★★★★★★★☆☆
・読破 〆
・感想
僕が、1年目の8月ごろに読んで、「あ、全く胸部X線もCTもちゃんと読影できてなかったんだ」と思い知らされた名著です。
あまりに衝撃だったので、それ以降1年目の研修医には「最初に一回ちゃんと勉強しておきな」とこの参考書をオススメしています。
初期研修で人気病院である亀田総合病院の呼吸器内科の先生が培った「読影ルーティーン」を教えてくれるので、初めにこういったもので自分の読影パターンを作っておくといいと思います。
胸部X線に関しては60ページほどなので、2年目の研修医やレントゲンを詳しく勉強したい人には下記の次なる参考書をオススメします。
“やさしイイ胸部画像教室”
・10段階評価
★★★★★★★★☆☆
・読破 〆
・感想
これも上の参考書に匹敵するほどの胸部X線・胸部CTについての名著です。
こちらの特徴は「なぜそういう画像になるのか病態生理から」学べるということです。
大判カラーの参考書で画像も大きく見やすいです。
上記の参考書と合わせ、研修医1年目ではこの2冊を読んでしっかり理解できていれば、「デキレジ」の仲間入りな気がします。
・・・・・・しかし、
2年目研修医の僕は、次の2冊の参考書で「胸部X線」のさらなる深みを学ぶことになるのでした。
“フェルソン 読める!胸部X線写真”
・10段階評価
★★★★★★★☆☆☆
・読破 〆
・感想
呼吸器内科専門医の先生に「先生、やる気あるなら絶対これを読むべきだよ」と言われ、おすすめされた参考書です。
1965年に上梓されて以降、全世界中で読まれ続けている古典的名著です。
この参考書は「胸部X線」のみを扱った参考書であり、本当に基本的なところから胸部X線の本質を語ってくれます。
こんなに、葉間裂やシルエットサイン、エアーブロンコグラムなどから情報が得られるとは!!!
ただ、ある程度マニアックだし、これ1冊だけ読んでもそこまで臨床能力には直結しないかも知れないです。
あと、アメリカンジョークがすごいです笑
“放射線医の ものの見方・考え方”
・10段階評価
★★★★★★★☆☆☆
・読破 ×
・感想
こちらも興味がある人にとってはかなり面白い1冊です。
「なぜそういう画像になるのか」という病態を常に考える放射線科の先生が、30年間で培った知恵・ノウハウを存分に発揮しています。
胸部X線、腹部X線、CT全てを取り扱っています。
上の3冊で、胸部X線のだいたいのことは分かっただろう、とタカをくくっていたのですが、
この本を読んでみると、知らなかったためになる知識満載で、読み進める手が止まりませんでした!
少し高いですが、興味あって読むつもりであればかなりオススメです。
以上、胸部X線を勉強する時に僕が参考にした4冊の参考書の紹介でした。
“見ようとしない人ほど、見えない人はいない”
これは、僕が名言好きだった中二病の時に目にした名言ですが笑、
そっくりそのまま画像診断に当てはまると思います。
画像診断は、画像をみるだけでは出来ません。
画像診断は、体系立った勉強の後に、
「法則に当てはまる所見」を大量にみることで培われる能力だと思います。
僕もまだまだなのでしっかり勉強して、
患者さんの負担の少ない検査で多くの情報を得られるように精進しようと思います。
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最近、「先生、真面目そうなのに国試前にお遍路参りとか、意外と破天荒なんですね」って言われて衝撃受けました。
人生で「実はマジメなの?」「バカそう」とは言われても「マジメそう」とは言われたことなかったからです笑
勉強はしますが、勉強しすぎてツマラナイ人間にはならないように頑張ります!笑
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