父の代理でなぞのパーティーいってきた

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こんにちは、次郎作こと布施田泰之です。

 

昨日の夜は、

かなりなぞのパーティーに参加してきました。

映画関係者とのパーティーです。

 

まぁそのパーティーについて詳しく説明する前に、

聞きたいことがあります。

 

 

 

みなさん、小津安二郎監督を知っていますか?

 

高名な映画監督で、代表作で有名な映画に「東京物語」があります。

 

 

小津監督はこの「東京物語」で、世界の監督が選ぶ世界で最も優れた映画ランキングで1位も獲得したこともあるものすごい映画監督なんです。

 

“世界一の映画に「東京物語」英紙、各国の監督投票” 日本経済新聞
この監督は、すでに生誕から100年を数え、

戦後間もない時期に映画を撮っていた方です。

 

なので、現存する映画のフィルムの老朽化が進み、

彼の映画を後世に伝えようと、多くの作品がデジタル化されてきました。

 

 

そして今回、

彼の作品の中でも「晩春」という映画のデジタルリマスター版を作成するにあたり、

父がこの小津監督の大ファンということもあり、(東京物語は50回は観たそうです)

5万円ほど寄付をしたらしいんです。

 

 

それによって、

その「晩春」のデジタルリマスター版を誰よりも早く観れる試写会への招待と、

その試写会後のパーティーへの招待がきたのでした。

 

 

もちろん、父は福井県で働いているので東京で行われる平日の試写会にはいけません。

 

 

そこで、父の指令が入り、

僕が父の代わりに試写会とアフターパーティーに行って様子を報告することになったんです。

 

 

 

ということでいってきました笑

写真

「晩春」はとてもいい映画でした。

 

古き良き日本の姿が描かれ、

特に、母に先立たれた父と娘の、

娘の結婚をめぐる葛藤が映しだされていました。

 

 

試写会までは純粋に楽しんできたんですが、

問題はその後のパーティーです。

 

 

出席してみると平均年齢4,50歳の中に、齢24の若造が一人。

 

みなで長テーブルを囲み、片方の端には松竹芸能の関係者、

もう片方の端にはデジタルリマスター制作に携わった映画関係者、

真ん中には僕を含め今回寄付をした方々、という並びでした。

 

 

 

 

 

地獄のように気まずい2時間が始まる、

 

 

はずでした。

 

 

 

 

 

そんな時に、隣に座った女性の方が話しかけてくださいました。

 

どうやら、松竹芸能で働くデザイナーさんのようです。

しかし、今回は個人的に寄付をしてこのパーティーに参加したと言っていました。

 

 

 

学生の時からずっと小津監督のファンで、

今では小津映画の海外向けのポスターなども手がける凄腕の方でした。

写真 (1)

こういったポスターは全部その方が手がけたそうです。

 

そんな方に、

「小津監督の映画は観たことある?」

と聞かれました。

 

 

 

ついに、きたな、

 

と思いました。

 

僕がここにいるべき存在でないことが、一発で暴かれるような核心をついた質問です。

 

 

 

 

 

しかし、僕は真面目でした。

 

 

 

さすがにそんなパーティーに無学では臨めないと、

 

小津監督の「東京物語」と「お早う」という2つの映画を前日に観ておいたのでした。

 

 

 

僕は素直にそのことを伝えます。

 

「今日は小津監督の大ファンの父の代理で来たので、あまり小津監督の映画を知らないのですが、さすがに無学ではいけないと思い、『東京物語』と『お早う』の2作品だけは観てきました」

 

僕の返答を聞いて、

 

その女性は目を輝かせて言いました。

 

「私、『お早う』が小津監督の作品で一番好きなの!あんまり評価されてないんだけど・・・。なんで2作品目に『お早う』選んだの!?」

ものすごい食い付いて頂きました笑

 

どうやら僕にでき得る100点の回答をしたようです。

 

それからその方がよく話しかけてくださったおかげで、ほとんど気まずい時間はありませんでした。

 

 

 

また、僕があまりに場違いに若かったため、

 

別の松竹芸能の女性の方にも興味を持たれていろいろお話させていただきました。

 

僕が医学生で彼女がいないことを伝えると、

 

「ぜひうちの若い社員と合コンしてよ!」と言われ、

 

名刺を渡されました。

 

僕の人生初の合コンは松竹芸能の方とになるかもしれません笑

 

 

 

その後も松竹芸能の中でもその場で一番の若手の方とも話させていただいて、

2時間は意外にもあっという間に過ぎていきました。

 

 

最後に父の指令に応えるために、頑張って小津監督の親族の方とも写真を撮り、任務を全うして帰路につきました。

 

 

 

 

 

父の指令でなぞのパーティーに行くことになった時は、

 

気まずくて何回も断ろうと思いました.

 

 

 

しかし、

 

行ったら行ったでどうにかなるものです。

 

 

 

 

 

むしろ、居心地の悪いところに飛び込むことこそ、

 

自分の変化や成長に必要なことなのかもしれません。

 

 

 

 

 

2年前のガーナ留学の時にブログに書いた言葉、

 

「居心地のいい空間から飛び出せ!!」

 

僕はいまだにその言葉を実践出来ているな、

と、少し自分が誇らしくなった一日でした。

 

 

 

おわり

 
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