東京医科歯科大学6年生の布施田泰之です。
1ヵ月間、朝日新聞と日本経済新聞を読み続けていたら、
思っていたよりも「医療ニュース」が多いことに気づきました。
そこで、気になった最新の医療ニュースについて、
1分で読めるくらい簡潔に説明して、一言自分の考えを添えてアウトプットしていきたい、
と思います。
2015年10月11日
「B型肝炎ワクチン、乳幼児全員に公費接種へ」
日本経済新聞の記事をうけて
一言でいうと・・・
・2016年度にもすべての赤ちゃんがB型肝炎ワクチンを定期接種にし、公費で受けられるようにする、という見通しを厚生労働省が出している。
1分でまとめると・・・
・今まで母子感染さえ防げば根絶出来ると考えられていたB型肝炎ウイルスが、グローバル化などにより感染が増加してきている。
・B型肝炎ウイルスが、唾液や汗などを介しても感染することが研究によって示唆された。
・B型肝炎ウイルスは1度感染が確立すると、2度と体内から完全に排除されない。
・よって、赤ちゃんのうちのワクチンが有用。
・しかし、現在(2015/10/11現在)の日本では任意接種で15000円~20000円を自己負担しないといけない。
・WHOは、B型肝炎ウイルスのワクチンを安全であり、1992年にはすべての赤ちゃんにB型肝炎ワクチンを打つことを勧告した。
・それにより、2013年には93の加盟国が出生時B型肝炎ワクチン接種を導入している。
以上のことを踏まえて、
・日本でも、2016年度にもすべての赤ちゃんがB型肝炎ワクチンを定期接種化し公費で受けられるようにする、という見通しを厚生労働省が出している。
布施田くんの考え
僕個人としては、ワクチンで予防出来る病気があるなら予防すべきだと思います。
しかし、ワクチンの副作用を気にする人や実際にその副作用の被害を被ってしまう人がいるのも事実です。
そういった人たちの理解や救済制度も大切にして、
ワクチンの安全性や有効性の情報も、
ワクチンの定期接種化と同時に伝えていくべきだと思っています。
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詳しくはこちら(リンク)
WHO “Hepatitis B”
FORTH 「B型肝炎について (ファクトシート)」
日本経済新聞 「0歳児もB型肝炎ワクチンを 厚労省、3回接種を標準に」
朝日新聞 「B型肝炎ワクチン、0歳児に3回接種へ 厚労省分科会」