1分で医療ニュース「ノロウイルス 2015年は新型が大流行のおそれ」

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東京医科歯科大学の6年生の布施田泰之です。

僕が新聞や勉強の中で見聞きした最新の医療ニュースについて、
信頼できる情報元から調べ、1分で分かるように簡潔にまとめました。

2015年10月18日

「ノロウイルス 2015年は新型が大流行のおそれ」

 

一言でいうと・・・

2015年に入り、GⅡ.17型という多くの人が免疫を持たない新規遺伝子型のノロウイルスが流行し始めており、2015/2016の冬シーズンに大流行になるおそれがある、

と国立感染症研究所が発表した。

 

1分でまとめると・・・

・ノロウイルスには5つの遺伝子型(GⅠ~Ⅴ)があり、ヒトに感染するのはGⅠ、GⅡ、GⅣである。

・その中でもGⅡには22種類あり、今まで流行していたのは「GⅡ.4」であった。

・今回流行が確認され、今後の流行が危険視されているのは「GⅡ.17」である。

・特に2014年に川崎で見つかったノロウイルスは新規遺伝子型であるとされ「GⅡ.17 kawasaki2014(GⅡ.P17-GⅡ.17)」と名付けられた 。

・GⅡ.17に対して、今までの免疫がきかない可能性が高く、2015年の冬に大流行するおそれがある。

他のノロウイルス遺伝子型に対するヒトの中和抗体の結合エピトープにおいてもアミノ酸変異が生じている可能性があるため

・ノロウイルスの流行主要株が入れ替わるのは、大流行した年である2006年以来で初であり、予防の周知徹底が必要となる

 

布施田くんの考え

牡蠣を食べる時によくノロウイルスの話になりますが、

ノロウイルスは吐物や排せつ物から排出されているため人の手を介して、様々な経路でヒトに入ってきます。

また、インフルエンザウイルスに効くアルコール消毒がノロウイルスには無効のため、

(医学生的に言うと、ノロウイルスはエンベロープを持たないウイルスだからです笑)

冬季の手洗いは、みんなで徹底したいものですね。

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参考にしたサイト

国立感染症研究所
“新規遺伝子型ノロウイルスGII.P17-GII.17の流行”

ノロウイルスGII.17型の流行とその特徴について-三重県

ノーウォークウイルス(ノロウイルス)の遺伝子型(2015年改訂版)
[Photo by flickr]

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