武蔵野赤十字病院での研修医生活はこんな感じだよ【総合診療科編】

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[Photo by Wikipedia]

こんにちは、次郎作こと布施田泰之です。

僕は東京医科歯科大学の研修医1年目ですが、

現在、武蔵野赤十字病院の総合診療科で働いています。

今回の記事では、日本一の人気病院「武蔵野赤十字病院」の総合診療科の研修内容について、書いていこうかなと思います。

最後には、僕がつかったほぼ選抜なしで武蔵野赤十字病院で働くことが出来る裏ワザをお伝えするので楽しみにしておいてください笑

 

総合診療科の研修医の一日は、

「拾い」と呼ばれる、前日に入院となった患者さんを把握し電子カルテに記載する作業から始まります。

8:30から行われる「総合診療科カンファ」で、入院患者のプレゼンをしないといけないからです。

しかし、夜中に不意打ちで入院するので朝行くまで何人新しく入院しているか分からず、

「拾い」の日の朝はビビッて6:30とか7:00には出勤することになります。

(今は総合診療科を回っている他の研修医2人と当番制にしているので3日に1回拾いをしています)

だいたい前日のうちに1~2人くらい入院してます。

特に月曜日は、金土日で入院した患者全員を「拾わ」なくてはいけないので大変です。

先週は入院が重なって11人くらい週末で入院してたので「拾いカルテ」を日曜日の深夜3時まで書いてました笑(土日全く警戒してなかっただけ)

 

総合診療科と言ってもどんな患者さんが入院してくるかイメージしにくいと思います。

そもそも、僕も働き始めるまで「総合診療科って何」って思ってました笑

入院患者で多いのは、

・尿路感染 ・肺炎 ・脱力、倦怠感 ・感染源のよく分からない発熱 ・電解質異常

・脱水、摂食不良 ・よく分からないけど体調悪くて帰せない独居の高齢者

などなどです。

色々な病態が重なっていることが多いためか、高齢者が多いです。

 

そういった入院患者さんの入院時プレゼンを毎朝8:30からの総合診療科カンファで行い、

その後全員で入院患者の元へ回診へ向かいます。

そして、その入院患者を総合診療科の中でもいくつかのチームに分かれて業務にあたっているので、

そのそれぞれのチームに割り振って一時解散です。

 

解散後は、チーム(卒後3年目の先生と僕の2人)で病棟業務にあたることになります。

熱の原因がよくわかっていない患者がいれば、鑑別をあげて、必要な検査を出しますし、

専門の先生に診てもらった方がいいと判断すれば、循環器内科や消化器内科等の他の科へコンサルト(相談)の文章を書きます。(総合診療科は割と機会が多いかも)

入院中の処方や、指示出し(看護師さんに色々頼むこと)など事務的なこともするし、

実際に患者さんの元に行って話を聞いて身体所見とって診療録(カルテ)を書く、といったこともします。

 

はっきりいって上の先生と一緒にこれらのことが出来るうちは何の問題もないです。

しかし、武蔵野赤十字病院では昼間の救急車の大半(2次救急)は総合診療科が診ます。

(救急科は3次救急と言ってもっと重症の患者のみを診る)

なので、2日に1日は半日の間、上の先生はその救急車対応にいってしまいます。

それもまぁまぁ救急車が来るので大体、救急車当番の半日は病棟には戻ってきません笑

 

1人取り残される時のために、各患者について治療方針やその日することを話し合っておきます。

また、わざわざ上の先生に電話しなくてもいいように、誰がやってもイイような雑用は覚えておいて自分がやるようにします。

また、上の先生よりも圧倒的に時間があるので、患者さんとしっかりコミュニケーションをとって、その日の患者さんの体調や検査結果など、一目で分かるように電子カルテに診療録を残しておきます。

またよく分からない病態の患者さんについては、鑑別疾患を挙げて色々調べておきます。

なぜなら上の先生は鑑別疾患をあげたり色々調べる暇もないくらい忙しいからです笑

 

そして、時間が余ったら救急外来に向かいます。

上の先生が1人で4台の救急車の対応をしてたりするので笑、

そのうち一台に対処したりします。(当直のない僕には貴重な体験です)

 

忙しい上に、勤務の切り替えの時間だったために放置されかかっていた身体所見・病歴のはっきりしない患者さんに、

血液検査・腹部X線・造影CTと迅速にオーダーし、CT画像から「S状結腸軸捻転」と診断して、

絞扼(腸が腐って切除しないといけなくなる)寸前みたいな状態で緊急内視鏡に送り込んだのもいい思い出です・・・

 

捻転だと思って若めの上の先生2人にCT画像みせたのに、そこまで痛がってないからって帰そうとしてたのを見て、

総合診療科の一番上の先生のところまで行って直談判したのはもっといい思い出です・・・笑

尖ってるな・・・笑

 

そんなこんなで時間は過ぎていき、17~19 時ごろになると、

チームカンファが行われます。

チーム(僕と卒後3年の先生)と総合診療科の一番上の先生と3人で行います。

その日起こったことを中心に報告し、必要に応じて治療方針についてご相談します。

そのチームカンファが終わると基本的に業務は終わりです。

 

忙しい日は確かに終わるのが20~22時になることがありますが、そんなに頻度は多くないです。

むしろ、17時に終わることもあるということに感動を覚えています。

なので、「武蔵野赤十字病院で一番忙しい科」として名高い「総合診療科」ですが、

東京医科歯科大学のブラック労働環境と比べるとそこまで大変ではない気がします。

 

ただ、ここで1つ言わないといけないことは、

僕は2か月だけ武蔵野赤十字病院で働く外部からの研修医だから「当直がない」ということです。

正規の武蔵野赤十字病院の研修医はこの業務の上に「月8回の当直」をこなします。

そりゃ大変だよね笑

(月8回の当直は4回が朝までで、残り4回は17~22時の当直のようです)

 

以上が、武蔵野赤十字病院の総合診療科での研修医の1日でした!!!

 

 

では、最後に僕がほぼ選抜なしで日本一の人気病院、武蔵野赤十字病院で働いている裏ワザを説明します笑

まずは東京医科歯科大学で研修をします(そこで選抜あるじゃねぇかっていうツッコミはやめてください)。

そして、みんなが麻酔科しか選べないと思っている「自由選択期間」に「総合診療科」を選んでください。

総合診療科は外部の病院での研修になるのですが、研修先が3つあるので、

その中から「武蔵野赤十字病院」を第一希望に書きましょう。

これで武蔵野赤十字病院で研修出来ます。

(総合診療科選んで武蔵野赤十字病院を第一希望にしたのにダメだったなんて人は聞いたことがありません)

これは、プロ1でもプロ2でも(研修の1年目を大学で研修しようと2年目を研修しようと)選べる選択肢のようです。

 

初期研修の2年間で3つの病院を体験できるので悪くないと思いますよ!笑

回れなかった麻酔科は、僕は2年目の選択で回るつもりです!

 

 

では、長くなりましたが「武蔵野赤十字病院の総合診療科での研修医生活」でした!!

 

 

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