次郎作です。
僕は前回のガーナ留学の時、入国審査で1万円奪われました。
(詳しくはこちら “ガーナの洗礼”)
その時、その場でおかしいと気付けず対処できなかった自分に憤りを感じ、
二度とあんな目に遭うものか、二度と騙されてお金を奪われるものか、
と決意しました。
それ以降、ヨーロッパ周遊や東南アジア周遊など多くの旅行をこなしてきましたが、
ガーナで鍛えられた僕は、大きなぼったくりや盗難には遭わずにやってきました。
(ヨーロッパで軽くワイン詐欺に遭いましたが “ヨーロッパ周遊記~バルセロナ編~”)
そして、今回のタイ留学。
タイに来て1か月半が過ぎようとしたところで、大きなトラブルなく、今回は大丈夫だろうとタカをくくっていました。
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やられました!!!
日本円にして14,000円盗られました!!!
寮の部屋に隠しておいた、貴重品の中の財布から、
1万円と1000バーツ(4000円相当)が抜き取られていたのです!!
しかし、手口も大体の犯人像もつかめてます。
どのようにお金がなくなったのか、
そして、
どのように僕が犯人を見つけ、懲らしめようとしているかをご紹介します。
現在、僕が暮らしているのは、シリラート病院の敷地内にある寮です。
そして、他の寮とは一味違います。
(詳しくはこちら “タイ留学の2か月間タダで借りた寮が、豪華ホテル並みだった話” )
チョー豪華なのです。
玄関には警備員がいて、部屋は11階にあり、かつ部屋に入るためには2重のオートロックをくぐり抜けないといけないので、セキュリティー的にも申し分ないです。
さらには、毎日部屋に掃除が入ります。
掃除のおばちゃんたちは英語は話せませんが、僕が新しいタオルやトイレットペーパーをジェスチャーで要求すると、次の日までには届けてくれます。
僕が実習にいっている間を見計らって掃除してくれるので、生活の邪魔になるようなこともありません。
僕は、この部屋、この寮に関しては信頼していました。
上記したように、セキュリティーがしっかりしている上に、
もし、窃盗が起こっても大学や病院側に責任問題を追及出来ると考えたからです。
これは高級ホテルのルームサービスを信用するのと同じでしょう。
もし、少しでも危ないと思っていたら貴重品をスーツケースの中に入れて、スーツケースのカギをしめるくらいは、僕も出来ます。
もう一度言います。僕はこの寮を信頼していました。
なので、防犯対策は、部屋の見つかりにくい場所に貴重品を隠しておくにとどまっていたのでした。
しかし、よく考えてみてください。
・部屋の主は実習にいっている
・部屋には開かれたスーツケース含め、私物が無防備に置いてある
・実習に、貴重品は持ち歩かないであろう
・つまり、部屋の中のどこかに必ず貴重品がある
・スーツケースが開かれており、貴重品ボックスなどは部屋にない
結論「部屋に入れれば、確実に貴重品を盗める」
今回の犯人が、こう考えたのは当然のことです。
そして、
こんなことを考え得るのは誰でしょうか?
つまり、自由に「部屋に入れる」のは誰なのか?
賢明なみなさんなら分かりますね?
「掃除のおばちゃん」です!!!
掃除のおばちゃんは、どの部屋のオートロックも自由に開けられるマスターキーを持っているからです。
掃除をしている間に僕の貴重品の隠し場所に気付き、その中の財布から現金だけを抜き取ったと考えられます。
論理的に考えると、ほぼ確実に掃除のおばちゃんの犯行です。
でも、
僕は彼女が犯人とは信じたくありません。
毎日顔を合わせるたびに笑顔で対応してくれて、言葉は通じないまでも信頼関係があると思っていました。
それが、今回の犯罪につながったのかもしれませんが・・・
今回の盗難にあたって、「不幸中の幸い」と言えることが3つありました。
1つ目は、パスポートやクレジットカード等が盗られておらず、現金だけの被害だったこと
2つ目は、現金を盗られるにしても10万持っている時ではなく、1万円しか持っていない時だったこと
3つ目は、犯人が僕に盗んだことがバレないように「1万円と1000バーツの現金だけ」がこっそり財布から抜いてあり、全部盗るのではなく1000バーツが残されていたこと
です。
1つ目と2つ目は、どちらも被害が少なくて済んだことへの安堵ですが、
3つ目がなぜよかったと言えるのでしょうか?
なぜなら「この手の犯人は、味を占めてもう一度盗みに来る可能性が高い」からです。
僕にバレないように盗みを働いて、バレてないと分かるや否や次の犯行を考えるはずです。
そのためにわざわざ1000バーツ残して、カモフラージュしたのでしょう。
そしてもし、犯人が貪欲で強欲にもう一度盗みに来た場合のみ、
「懲らしめよう」と思います。
僕の手で「掃除のおばちゃんの潔白の証明」もしくは「掃除のおばちゃんに正義の制裁」を与えようと思うのです。
もし掃除のおばちゃんが犯人だとすれば、
これから3週間ほど、毎日楽にお金を盗む機会に遭遇することになります。
その上、盗みに気付かれた様子もなく無防備なお金が増えている、
となったら、「もう一度盗る」可能性が高いです。
少なくとも僕が貴重品を隠していた場所をもう一度チェックするに違いないです。
つまり、「掃除のおばちゃんが無心で掃除している」ことを確認すれば、掃除のおばちゃんの潔白は証明出来るのです。
ということで、壮大な実験をすることにしました。
・あえて、盗難に気付かないふりをするため、僕のセキュリティーレベルは上げません。むしろ、盗られる用のお金を補充しておきます。
・しかし、本当に盗られたくないパスポートとクレジットカードだけは保護します。
・実習中、部屋にiPadを置いておき、カメラを回します。
以上、単純明快です。
もし、「もう一度現金を盗みに来た」場合は、さすがの僕も証拠映像とともにマヒドン大学とシリラート病院に掛け合わざる得ません。
しかし、
こんな意地の悪い盗撮まがいのことをしていながら、
僕は一縷の望みにかけているのです。
「掃除のおばちゃん、信じてもいいよね・・・?」
「僕の記憶違いで、1万円なくなったんだよね・・・?」
To be continued・・・
この記事の続き
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