ケンジです。
“徒歩で120キロ?! 過酷な聖地巡礼で見えたもの”
と称して徒歩で120キロ歩いた先に見えたものについて書いています。
なんで120キロも歩いたの?
そもそも歩いて聖地巡礼ってどういうこと?
と思った方は第1話からご覧下さい。
→“徒歩で120キロ?! 過酷な聖地巡礼で見えたもの 第1話”
さて、初日の夜に巡礼をスタートさせたぼくは、夜中無音の中を一人で歩き続けたことで、
頭の中が不思議な状態になっていました。
(詳しくは第2話をご覧下さい→“徒歩で120キロ?! 過酷な聖地巡礼で見えたもの 第2話”)
なんと言いますか、思考が研ぎ澄まされてくる、見聞きした物事に対していつもより多くのことを感じるような状態です。
ここで、昼歩いていた時にはほとんど見かけなかった、地を這うナメクジを見て思ったことがあります。
無音の夜中道を懐中電灯で照らしながら、ひたすら歩き続けたとき、
いつもとは違う思考パターンで
通常では思いつかないような、おかしな考えというのが浮かんでくるものなのでしょうか。
――――――――――
おれはナメクジと一緒だ
夜歩いているとナメクジが時間をかけてゆっくり歩いていた
1分で1センチかもしれない
しかしこれはおれと一緒だ
彼らには彼らの距離
おれにはおれの距離がある
問題は距離でなくどこに到達するか
他人を気にしなくても、
自分の目標達成、満足が得られれば
それでいい時もある。
――――――――――
通常とは違う頭の状態では、ナメクジを見ただけでこんなことを感じるんですね。
しかしこのことは4日間の巡業を通した大きなテーマになるのでした。
こんな調子で午前6時には、サリアから1つ目の大きな町「ポルトマリン」に到着です。
着いた頃には体のあちこちが痛い状況でした。
そしてこの町で仮眠をしたり、食事・買い物を終わらせて、午後12時07分に再出発しました。
残り90キロ
肩・足・腰がかなり痛い
それにも関わらず、記録によれば1時45分までに8キロを歩き、残り82キロ地点まで来ているとのことです。
この区間平均時速は4.9キロになります。
14時25分 再出発
激痛がひどく喘ぎながら歩く
歩き始め1キロは地獄、それを過ぎると麻痺
しかしその後それを超える激痛
この時点でもう体がかなり痛かったんです。
正直112キロという距離と、30キロという相棒たちの重さを正確に想像出来ていませんでした。
しかし自分のとったメモ書きを見ても、諦めの気持ちや泣き言は一切ありませんでした
またこの区間では、途中1分ほどなぜか笑いが止まらなくなり、体の痛みもあまり感じない瞬間がありました。
これって何だったのでしょうか。
とにかくこの時周りに人がいなかったのが幸いでした。
やっぱこの時ちょっと変な人でしたから。
しかしそれもホンの束の間、徐々にペースは落ち、途中ベンチで仮眠をとったりしながら結局次の町「パラス・デ・レイ」に着いたのは午後8時半でした。
ちなみにスペインはこの時期とても日が長く、午後10時くらいまで外が明るいのが普通です。
なのでこの時も明るいうちに町に着くことが出来ました。
とにかく体の具合を良くするためには肉しかないと思いステーキを食べて寝ました。
1日目終了 残り65.5キロ
二日目以降に続きます!
第4話はこちら!
→“勝ち負けのない素晴らしい世界 〜過酷な聖地巡礼で見えたもの〜 第4話”
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