険しい就職活動の末ゲットした仕事を1ヶ月で辞め、上京を果たした福井の地元の友人の記事です。
ノンフィクションなのに、ヒトの人生はここまで面白い。
是非、第一話からどうぞ
パン工場での怒涛の6連勤もついに最終日を迎える。
ホットケーキを重ねたり、肉まんを丸めたり、ショートケーキにイチゴを乗せ続けるなどの単純作業を続けてきた。
まさか、僕も無事に6日目を迎えることができるとは思わなかった。
最終日もラインでの流れ作業をしていた。
その時の作業は、大学生の子と一緒だった。
休憩中にその子と世間話をしていた時のこと。
その時に彼から、「どこ出身ですか?」と聞かれ、「福井やー」と答えると、
「やっぱり! 僕も福井です!」との返事。
まさかの福井県民との遭遇。
ん?? やっぱり???
なぜ、僕が福井出身とばれたんだ︎
そんな疑問を抱いていると彼の方から、
「訛り方が僕と似てると思ったんですよ」
はっ!!!!
東京の人からしたら、福井弁は聞き取りづらいだろうから、東京へ来て以来、標準語を使うよう意識して来たつもりだったのに!
やっぱり、知らず知らずの内に使ってたんやなあー。
彼は、東京へ来て2年ほどだったらしいんですが、今だに福井の人とあったことはなかったらしい。
にも関わらず、この福井弁に対する反応の速さ。
彼は東京に染まってはいないみたいだ。
今日が6連勤の最終日だと伝えたら、彼は少し震えていた。
パン工場の大変さを彼に話していくうちに、僕も続けるのが辛くなり急遽辞めることを決意!
地獄のような工場勤務を終えた僕は、新たな仕事を探し始めることにした。