福井のニートは「上京」の夢をみる 第八話「夜のお仕事」

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次郎作こと、布施田泰之です。

就職、辞職、就職、辞職、ニート、フリーター、東京でフリーター

という輝かしい経歴を持ち、自由奔放に生きている僕の福井の友達のノンフィクションです。

面白いので是非第一話から読んでみてください

第一話「辞めます」

 


 

 

「こんにちわー」

 

可愛らしい声が後ろから聞こえてきた。

振り返ると、若い女の子が立っていた。

2人目の住民に遭遇した。

年は19才。 若いな。

その子は先週から住んでいるらしい。

 

どんな人が住んでるのか聞くと、

「夜の仕事してる人が多そうですねー」

なぜそう思うのか聞くと、派手な人が多いかららしい。

夜の仕事と聞いて、僕はホストやキャバ嬢を思い浮かべた。

いろんな人が住んでる方が楽しくなりそうだなと今後のルームシェアに期待を膨らませた。

 

その子になんの仕事をしているのか聞くと、

 

「夜の仕事してます。」

 

 

お前もかいっ!!

 

具体的な仕事内容までは聞かなかったが、夜の仕事ということでキャバ嬢ということにしておこう。

 

 

キッチンで料理をしていた時、彼は現れた。

冷凍のピザをオーブンで焼いていた。

僕がその焼きあがったピザを美味しそうだなーと眺めていると、

「食べますか?」

とピザを分けてくれた。

 

食べ物を分けてもらう。

これぞ、ルームシェアの醍醐味だ。

 

そんな彼は「パチプロ」である。

数ヶ月前に、九州から上京してきた。

 

パチンコが趣味で数ヶ月前に100万ほど勝ったらしく、その勢いで仕事を辞めた。

それを知った親は怒鳴り散らし、家から出てけと言われたという。

 

そこで、せっかくなので東京へ出てみるか、と決断し上京。

なかなか刺激的な人生だなと思った。

歳は20代後半である。

今は、まだ100万勝った時の貯金があるらしく、仕事もしておらず自由奔放な生活を送っているそうだ。

 

なかなか個性的なメンバーが揃っているなと思った。

 

まだまだ個性的な住民が出てきそうだ。

 

第9話「断食」

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