福井のニートは「上京」の夢をみる 第二話「二度目の就職の末路」

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次郎作こと、布施田泰之です。

「就職後1か月で仕事を辞め、福井でニート・フリーターをした後、一大決心して7万だけを握りしめて上京した」
という僕の友達の話を、本人に書いてもらいました。

リアリティ溢れる話でとても面白いので、是非一話目から読んでみてください。

第一話「就職のその後」

 


新卒1年目の5月、僕は無職になっていた。

4月に入社した会社を1ヶ月で退社したからだ。

新卒にはよくある、スピード退社だ。

それからの僕は、再び就活を開始した。

 

履歴書を書き続ける日々。

履歴書を書くのが面倒くさくなり、使い回そうか考えた時もあった。

 

しかし、そんなことはせず丁寧に書き続けた結果、半年後、再び職につく。

シャンプーなどを販売する、美容関係の営業だ。

 

初日から、先輩と一緒に美容室をまわる。

早く、美容室の先生と打ち解けてたくさん売っていこう!

初日から、僕はそう意気込んでいた。

 

美容室の先生はみんな優しかった。

僕が前の会社をすぐ辞めたと話すと、励ましてくれた。

 

 

入社後、1ヶ月経ち、仕事も徐々に覚え始めた頃、社長に呼ばれ、近くの喫茶店に向かった。

席に着き、社長が一言呟いた。

「○○君、営業向いてないよ」

社長の話を聞くと、お前は営業向いてない、道の覚えも悪い、運転も下手くそ、だから辞めてくれない??

と遠回しに言っている。

 

ん??

このシチュエーション半年前にも経験したな。

デジャブか。

考えた結果、半年ぶりにあのセリフを口にした。

「分かりました。辞めます。」

 

僕は再び職を失った。

2社連続、1ヶ月でのスピード退社。

 

 

職を失い、暇を持て余していた。

「プルプルプル、プルプルプル」

そんな時ある友人から電話が掛かってきた、、、、、

 

第三話「そして東京へ」

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