別れに寄せて

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次郎作です。

今日、タイという異国の地で生活を共にした日本の医学生4人が日本に帰っていきました。

明日、残りの2人も日本に帰国予定です。

また、明日から一人ぼっちになります。
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1か月前、僕は孤独な2か月間が始まる、と覚悟して単身タイに乗り込んできました。

 

しかし、待っていたのは意外にも楽しい日々でした。

日本から来た7人の医学生が同じ寮に集い、時には一緒にご飯を食べ、時には友人のタイ人と遊びに出かけました。

みんなでソンクラーンの水かけ祭りに参加し、週末に旅行にも行きました。

 

 

 

春休みが1日もないまま、漠然と惰性で6年生になった僕は、

4月の始まりを灼熱のバンコクで迎え、春の訪れを感じられぬままにいました。

 

そんな中で彼らとの出会いと別れを経験し、

別れの寂しさに打ちひしがれていると、

ふとある思いが頭をよぎりました。

 

 

「あぁ、そうか。全部、春のせいだ」

 

こんな4月の短期間に出会いと別れが一気に襲ってくるなんて、

春が出会いと別れの季節だからに違いありません。

とても寂しいですが、

そう思って、この寂しさを受け流すことにします。

そして、灼熱のバンコクで、一人、春を噛みしめようと思います。

 

本当にみなさん、ありがとうございました。

次郎作
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