ケンジです。
さて、前回の記事では飲みに行ったバーのママに誘われて、靴の中に貴重品を入れてドライブに行くことを決めた所までお話しました。
(詳細は前回の記事をご覧ください→“今夜、ひみつのバーで1”)
車に乗ってしばらくすると、ママがおもむろに電話をかけ出します。
…しかし相手は出ない模様
しばらくすると電話が鳴り、ママが中国語で会話をします。
電話が終わって一言
ママ「友達も来て一緒にドライブするわ」
ママ…
なんかわからないけど、なんとなく不安…
友達って言うけど…
怖い人いきなり5人とか来たら…
どうしようよ…
不安は募ります。
程なくして友人宅の前に着き、ママが電話をかけて着いた旨を伝えたようです。
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数分後
ママよりも少し若い、
普通の台湾人女性が登場しました。
セーーーフ!!
やはりちょっと、友達と言われると身構えてしまいますよね。
でも大丈夫そうです。普通の細身の女性です。
友達を乗せ、3人で車は走ります。
その間は他愛もない話を続けます。
そうそう
これがドライブ
やっぱ良いよね、夜のドライブ
知らない国の
知らない街を
知らない人とドライブ
粋だねぇ
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割と時間が経った頃でしょうか
気になっていたことを聞きます。
Ken「ねぇママ、今どこに向かってるの?」
ママ「山よ」
Ken「山?!」
ママ「そう、山よ」
Ken「ねぇママ、なんで…山に行くのかな?」
ママ「良いから、着いてからのお楽しみよ」
チーン…
ねぇママ?
なんで山なんだろう?
いくら女性2人と行っても、夜の山はコワイよう
しかも、この時点で出発してからだいぶ走ってるんですが、「山」には着きません。
しまいには、ママと友人が地図を見ながら相談を始めます。
多分、こっちの道は違うとか、あっちの道があってるだとかを相談していたんだと思いますが、何しろこっちは不安なので、もう諦めて戻ってくれないかな、とかすごくネガティブな感情を抱いておりました。
何回か止まったり走ったりを繰り返しているうちに、ようやく「山」の入り口らしき急な登り坂の道に入りました。
来ちゃったかぁ「山」
上でホンモノが待ってて埋められちゃうのかなぁ
その時は君たちも一緒だね、靴の中の貴重品たち
すると次の瞬間!!
もうね、先に言っちゃうけど、最終的にはすごく楽しかったから、記念に撮った写真先に出しちゃう
山の中腹にある、見晴らしのいいおしゃれバーに着いたのです。
中島らもさん風に言うのであれば、
今夜、ひみつのバーで
外国でこんな所に連れて行ってもらえるなんて、幸せです。
この時点でネガティブな感情は消え去り、完全にお楽しみモードに入りました。
ママ!!
ありがとう!!
楽しい!!
ひとしきり色んな話をして、夜も老けて来たので帰ろうかという話になりお会計をします。
ママ「本当は全部出してあげられたらいいんだけど、ごめんなさいね、…」
Ken「いえ!全然!ほんとにこんな良い所連れてきてくれてありがとうございます!いくらですか?」
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ママごめーーん!!!
貴重品、靴!!
「あ、ちょっと待ってくださいね、いまお財布出しますから」
って
靴脱いだらおかしいだろ!!!
結局ポッケの中のお金を全て出したら、1人分にはちょうど足りたんですが、ママにお金が無い子だと思われて、最終的にはぼくの分まで出してくれました。
ママ、
ごめん
お金はあったんだ…
しかも、お金を出せなかった理由は…元をただせば、
ぼくがあなたを疑っていたからなんだ…
そんな少し自己嫌悪に陥った台湾最後の夜でした。
次の国はタイ、いよいよ東南アジアへ突入です。
記事はこちら→
“日記の意味と旅の意味とは 〜せかいの黒胡椒と3カ国目 タイ、バンコク〜”
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