こんにちわ、ケンジです。
今回は実際に撮った写真を基に、ぼくたちがやった“ごっこ遊び”を記事にしたいと思います。
トシ君は冒険家でもなく写真家でもなく、普通の旅人なのでそこの所ご了承ください。
記事には妄想が入りますが、写真は全て実際にぼくとトシ君が撮ったものです。
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2015年3月10日、東南アジアの隠れた名所ボルネオ島
共に旅をするケンジ、トシはマレー諸島最高峰「キナバル山」登山を翌日に控えていた。
旅人・登山家・冒険家・写真家
様々な肩書きを身に纏い、時には登山家、時には冒険家と気ままに旅を続けるトシだが、今日はその中でも「冒険家」のアイデンティティが彼の体内で姦しくその存在を主張しているようだった。
トシ「やばい、ちょっと疼いてるぅー!」
ケンジ「マジっすか、トシさん疼いちゃってんすか?!」
トシ「ジャングル、ジャングルに行こう!メモティック島!」
ケンジ「まさか、今日は冒険家っすか?明日は登山家っすよ!」
トシ「ケンジ、早く行こう!」
ケンジ「荷物散らかし放題じゃないっすか!!あと、メモティックじゃなくてマムティックっす!」
片付けも早々に、水着をバックパックに詰め込んだ2人は港からボートに乗り込んだ。
島の北東部に標高4095メートルのキナバル山を構えるボルネオ島だが、そこからボートで数十分、沖合いにマムティック島という島がある。チャイニーズ系を中心に人気となったこの島は、綺麗な海、そしてこじんまりとはしているものの、その背後を鬱蒼と覆うジャングルが人を魅了して止まない。
トシ「よし!まずは水浴びしよ!水浴び!」
トシ「でもな、ケンジ、気をつけろよ!ヒリヒリなったらやばいよ!ヒリヒリ!」
ケンジ「ヒリヒリってなんすか!日焼けっすか?」
トシ「そう!明日、ヒリヒリでバックしょったら大変なことなる!まあおれはもともと黒いから大丈夫だけどね!」
マムティック島に着いて早々二人の目を奪ったのは、海底まで見透かされることをまるで厭わない素直な海であった。ここに着いて、泳がないという選択肢を採れる人がどれだけいるだろうか。水よりも陸を得意とするトシも、ここにいては泳がずにいられない様子だ。
しかしその時はすぐに訪れる。
時間にして30分も経っていない頃であろうか、ケンジはトシの異変に気付いた。
ケンジ「トシさんやっぱ疼いちゃってます?」
ケンジ「やっぱり 笑。でもトシさんさっきからはしゃいでシャツずぶ濡れじゃないっすか。ちょっと乾かしてから行きますか!」
トシ「大丈夫!今日は上裸で攻めるよ」
ケンジ「え、でも変な虫とかいたらやばくないっすか?なんで上裸なんすか…」
この時、ケンジは彼の行動が理解できなかった。こじんまりとしているとはいえ、亜熱帯のジャングルである。どんな動植物・昆虫がそこに巣食い、不意の闖入者に対し牙を向けるともわからないのだ。
そんな危険を意にも介さず、ジャングルの入り口へずんずんと歩みを進めるトシの後をケンジは追っていった。
後編はこちら→
【ジャングルで実際に撮った写真に妄想でストーリーをつけてみます】その2
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