世界一周の旅で得たもの ~過酷な聖地巡礼 最終話~

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ケンジです。

“徒歩で120キロ?! 過酷な聖地巡礼で見えたもの”

と称して徒歩で120キロ歩いた先に見えたものについて書いてきましたが

 

今回はこの聖地巡礼の締めくくりとともに、

 

旅の集大成として

世界一周で得たものについて

ちょっとしめっぽくて少しあつい気持ちを書きたいと思うので、長いですが是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

巡礼について気になった方は、遡って第1話か第3話あたりから読んでみてください。
“徒歩で120キロ?! 過酷な聖地巡礼で見えたもの 第1話”
“おれはナメクジと一緒だ・・・ 徒歩で120キロ?!第3話”

 

 

―4日目

この日ぼくは最終目的地の街サンティアゴ・デ・コンポステーラにたどり着きました

image

初日:21.5時間、47キロ
純粋歩行時間12時間

2日目:9.5時間、27.5キロ
純粋歩行時間5時間45分

3日目:9.75時間、25キロ
純粋歩行時間7.5時間

4日目:不明

 

 

 

4日間、皆が同じ道を歩いていると自然に様々な人たちと顔見知りになります。

もともと知り合いだったグループや、その場で仲良くなり、ペースが似ているため一緒に歩いている人たち

 

 

もちろん色々な人たちと顔見知りになりましたが、

ぼくは4日間ずっと一人で歩き続けました。

 

 

それがぼくの巡礼のやり方だったからです。

 

 

ひたすら一人で歩きながら、ひたすら同じことを考え続けていました。

 

 

誰にでもあることだと思いますが、

過去の過ちや後悔、罪の意識、たくさんのネガティブな経験を

ぼくも抱えて生きています。

 

 

でも、この巡礼で

もしかして、

歩き続けて、祈り続けたら

それらネガティブなものたちをほんの少しだけでも昇華させられないかな

 

そんなことを考えていました。

 

 

 

 

そしてもっと言えば、それらが昇華して、

 

別の良いものに変わってくれたらいいな

 

こんなことも考えていました。

 

 

 

この時ぼくにとって気になっていた家族のこと

 

大好きな家族全員が、仲良く平和に楽しく暮らせるように

祈り続けながら歩きました。

 

 

 

こんなやり方のカトリック聖地巡礼が、

正しいのかどうかはわかりませんでした。

 

でも、なんとなくでしたが

 

すべての巡礼者の想いは受け入れられる

 

そんな気がして、とにかく一人でひたすら歩き続けました。

 

 

 

今まで生きてきた27年間、あまり家族のことを顧みることなく生きてきてしまいましたが、

日本を離れておよそ4ヶ月、じわじわと強まってきた家族に対する想いは

ここスペインでピークを迎え、そのことをこの巡礼で確かめることができました。

 

 

見栄でもなく

外聞でもなく

人がするからそうするのでもなく

人が言うからそうするのでもなく

 

 

 

家族が好きで

家族が大事

 

 

という本当に本当に、生の感情・想いをやっと得ることができたのです。

 

 

その想いは、ぼくが4日間死に物狂いで歩いたことによって実証されました。

 

 

建前の感情ではないんだ

ということが証明されたのです。

 

 

 

「家族が好きですか?」

と聞かれれば、

最大の自信を持って

「好きです」

と答えられるようになった気がしました。

 

 

 

これがぼくの

徒歩で120キロ歩いた先に見えたもの

だったのでしょう。

 

 

 

 

 

そんな自分勝手なことを祈りながら

痛みと達成感と

嬉しさ悲しさと

色々なものをない混ぜにした感情が

涙となって自然に目から溢れ出てきて

最終目的地である教会は少し滲んで見えたのですが

image47-1024x768
ゴールの残り距離0キロ地点

 

 

やはりぼくが感じていたとおり、

すべての巡礼者の巡礼と想いは受け入れられているような光景が広がっていました。

 

 

その教会だけにとどまらず、街中のいたる所でその光景は見られました。

 

 

巡礼で出会った人々が、巡礼を終えて街で出くわした時に

その場で

抱擁を交わし、ただただお互いを讃え合う。

 

 

街中が抱擁と賛辞に溢れかえっていて

それはそれは美しい光景でした。

 

 

 

以前にも書きましたが、

この巡礼には勝ち負けという概念が存在しません。

何日かけようが、どれほど遅かろうが早かろうが

巡礼を終えれば、お互いを讃え合うのです。

 

本当に素晴らしい世界に身を浸すことができた瞬間でした。

image

 

 

 

そしてぼくが街をぶらぶら散歩していると、何人かの方から声をかけていただきました。

 

重い荷物を背負っていたからだと思うのですが、

 

「君がゴールできたのを確認できて良かった」

「実はずっと心配していたんだ」

「You made it!!!!」

 

などの言葉をいただき

 

さらに40代くらいの男性から

よくやったなどとほっぺたをポンとされた時には思わず泣き出してしまいました。

 

 

 

 

褒められて泣いてしまったにも関わらず

こんなことを言うのもなんなのですが、

 

そもそもこの巡礼で、ぼくが重い荷物を背負っていたこと

このことは特に価値を持つものではありません

5ユーロ払えば荷物を次の宿まで運送してくれるサービスがあるのです。

 

 

「たった5ユーロを惜しんで辛い思いをしている東洋人がいる」

 

こんな風に映ったことも多いかもしれません。

 

 

 

荷物が重かろうが手ぶらだろうが、それはその人の巡礼であって、

 

「重い荷物を背負ってやった巡礼だから価値が高い」

 

なんてことは絶対にありません。

 

絶対に

 

 

 

それでもぼくが重い荷物を背負い続けたこと

全ては自分のためでした。

 

 

 

心の中に住んでいるなにか黒い蠢きを明るいものに変えるために

 

 

家族のために

 

と言っても、それは回りまわって自分のためでした。

 

 

 

 

それらの感情は完全に自己完結していて

ほとんど他人の入り込む隙間はありませんでした。

 

他人から馬鹿にされようが、褒められようが

関係ないと思って歩いていました。

 

 

 

でも、

実際にそうやって喋ったこともない人が、

 

「ずっと心配していた」

「よくやった」

 

と言ってくれた時

本当はどこかで密かに求めていた

 

「他人からの保証」

 

を得たような気がしたり、

 

「お前のやったことは単なる馬鹿ではなかったんだぞ」

 

と言ってただけたような気がしたりして、すごく嬉しかったんです。



 

 

 

 

 

 

 

こうしてぼくのスペイン聖地巡礼は終わりました。

 

そして同時に

ぼくが3月にネパールから始めた

「聖地巡礼の旅」

祈って祈って祈った旅も

およそ3ヶ月の後にここスペインで完結しました。

 

 

最後の聖地スペインで、家族に対する想いを確かなものに出来たことは

本当に幸せなことでした。

 

 

 

この聖地巡礼の旅、いや、6ヶ月の長期旅行には

紛れもない価値が生まれた

そう思うことができました。

 

 

そしてその価値とは

 

視野が広まったり

新しい価値観を得たり

 

というようなことではなくて

 

とっても身近で単純な

家族への愛

ということでした。

 

 

 

 

もとを正せば、今年の1月

きたる長期旅行に対して少し斜に構えていた自分がいました。

 

 

長期旅行に出るからといって

「なにかを得なければ」

とか

「成長しなければ」

とか、そんな義務感めいたものに追われるのが嫌で

なんとなくぼんやりとした気分で出発したのを覚えています。

 

 

 

 

「どうして旅に出るの?」

と聞かれても、

「わからない、行きたいから行く」

としか答えられませんでした。

 

 

その心持ちというのが良いのか悪いのかはわかりませんし、

そういうやり方で最高の旅をしている人がたくさんいるのもぼくは知っています。

 

 

でも、ぼくにとってはその回答はどうもしっくり来ていませんでした。

質問にうまく答えられないのが歯がゆかった経験が何度もありました。

 

 

 

 

だけど、

後付けではありますが、

今ならその質問にも答えることができるような気がします。

 

 

「あぁ、きっとぼくはこのために旅に出たんだな」と・・・



 

 

 

 

 

 

 

さてみなさん、およそ三ヶ月間かけて綴ってきた

「世界一周記」

ですが、今回の記事で一つの節目を迎えたような気がします。

旅で得たもの、感じたものの集大成をここでみなさんにお伝えできたような気がします。

 

 

今まで読んでくださった方、感想をいただいた方、

本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも終わらないよ~!!!笑

 

ブログ自体はまだまだ続きます!!

 

スペインの後は南米のアルゼンチンに上陸したので

その話も今後書いていきたいと思います!

それではみなさんまた次回!

 

 

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